「死ね」と罵倒する事ができません。何言ってんのまたまたーとか思った人はちょっと裏で話があります。居残りしてください。

別に良い人ぶっているわけでも、使っている人を批判する気も毛頭ないですし、使ったほうが楽なんじゃないの・・・?と思うときもあります。何で使えないかと言うと、小さいころに母親が、徹底して「死ね」と「殺す」と言う単語を禁止したからです。三つ子の魂百までです。


昔の話になりますが、当時(小学生)私と姉は1時間に1回のペースで姉妹ゲンカを繰り広げていて、基本的にめんどくさがりの母親はそれをほぼ放置していました。


その私と姉の仁義なき戦いは近所でも評判になる位壮絶を極めていて、特に姉は無駄に体力と筋力にあふれており、キックで3メーター吹っ飛ばされる、とかパンチで歯が折れる、とか小学生の癖にソバットや、締め技、間接技まで使用してくる有様でした。


そのくせレフェリーストップ(母親)がかかる事は滅多になく、大抵私が大泣きして終了。という試合だったのですが、ごくまれにストップが掛かるときもありました。それが


1:母親の邪魔をした時
2:ご飯の時間になった時
3:顔面攻撃があった場合
4:「死ね」もしくは「殺す」と発言した場合


だったのです。1,2はともかく、3は女の子なので攻撃はボディーで。とちょっと根本的に間違ってなくもない教育方針の元、顔面攻撃はご法度でした。ものすごい怒られました。


で、問題の4ですが、基本的に聞いていて楽しい単語ではない、と言う事もありますし、言っていたら癖になる、との理由で全面禁止になっていたのですが、その時母親の言った、
「死ねとかいった相手が本当に死んだら、たとえ自分が原因じゃなくても罪悪感にかられる」
とのセリフが幼心に刷り込まれまして、その後、どんどん汚い言葉を姉妹揃って覚えていきましたが、この二つだけは使えないまま、今にいたるわけです。使うときはよっぽどの時です。


で、使わないからと言って、性格が穏やかになるかと言うとそれはまた別問題でして、人よりちょっと・・・荒いかな・・・?という性格に育ってしまったので、当然人を憎む事もあります。ええありますとも。でも、そんな時は


「あー、あいつ今日の夜爪切りに失敗して深爪にならないかなー」とか、
「あの乗ってる自転車盗まれたら良いのに」とか、
「今飲んでるお茶ひっくり返さないかしら」とか、
「おなか壊してすごい腹痛に襲われればいいのに」


位のささやかな不幸を願ってやまないのです。それを学生に話したら
「暗い」
「陰湿」
「妙にリアルで怖い」


とか言われてショックでした。死ねの方がまだ可愛げあるんですって!もう世の中信じられない!そして母親のしつけ方も信じられない!!(これは今に始まった事ではありません)