■

ずいぶん前の話になるのですけれど、年度が始まって３人ほど研究室を移ってきたり、編入してきた人がいます。うちからは２人出ていったので結局プラス１人なんですけれど(弱小研究室の名を欲しいままにしています)。

で、隣のT研から移って来た人がおりまして、Ｔ研といえば私の同僚ウルトラサディストのＷちゃん。隣とは言え、研究室の部屋同士はちょっと離れていますし、学生に接している姿もあんまり見かけないので、移ってきた人が大分ここにも慣れてきたところで聞いてみました。

「ねえねえ前いたところの助手のＷちゃんってどんな感じだった？」

「んーとそうですねえ、癒し系！何か妖精って感じでした！」

え？

その時脳裏に今まで受けてきた色々な仕打ちがよぎったのですが、彼女は彼女なりにどうにか道を見つけてやっているみたいですって癒し系て。(私は緊張感しか味わったことありません！)

そしたらその話を聞いていたもともといる学生が

「いや、うめちゃんも妖精ですよ！」

「うん！座敷わらしみたいっていっつもみんなで言ってるもん！！」

あのねそれは同じ妖でもあやかしじゃないかってお姉さん思うんだ。いいからちょっとこっちいらっしゃい。