私の大学は山とか山とかに囲まれていて、おまけにものすごいはずれの方にあります。気が付けば大学生活の輝かしいであろう時間のほとんどをその中だけで過ごしてしまって、それでも自分なりに色々なことをしてきたなあと思っていたのですが、この野性情緒あふるる立地条件と、毎日忙しすぎて残業と休日出勤だらけのサラリーマン並みの暇しか無いという状況がいい具合にコラボレーションした結果、知らず知らずの内に世の中からゆるやかに隔離されていたらしく、その上外に飛び立たないままにこの象牙の塔に就職までしてしまったので、普通の会社勤め等をしている友人達に言わせると、思考パターンとか生活っぷりとか常識とか知識とかが今の世間一般から結構外れてきているみたいです。それに忙しすぎるはお金は無いはきれいな格好をしてもすぐ汚れるので無駄という状況で、今もこの先も暗黒状態な事この上なしなのですが、それでも研究が少し落ち着いて、日当たりのいい暖かい研究室で、学生とか教授とか講師の先生とかと、何を話すでもなくのんびり紅茶とか飲みながらぼんやりしていると、鳥肌が立つくらいの幸せは感じることが出来るのですよ。