勤務先は母校であり、しかも気になる異性も、知り合う機会もまったく無しといういわゆる「女の戦場」である上に、家から研究室まで徒歩2分という場所に住んでいる私は毎日をどうしようもない格好の女子がうろうろしている中においてもトップクラスのどうしようもなさを誇っているのですが、この姿形と、悪夢のような体型と、挙句にそこそこの童顔であるため、初勤務から半年経っているにも関わらず、恐ろしいほど大学勤務側だと理解していただけません。


それも外部の人間だったらしょうがないかな、なのですが、内部の人間や、用務員さん、挙句に警備員のおじさんも毎日勘違い。私も意地になってますので関係者証なんで携帯しないのです。(首から下げなきゃいけないらしいです)お陰で今日も関係者以外立ち入り禁止の部屋のカギを借りるのに30分もかかりましたよ!キー!


で、仕事を軽くサボって食堂で学生とごはん食べていたら、うちの教授がめずらしくそこにやってきました。


「あ、せんせー!せんせーいー!!」


と呼んでも、周りを見渡すだけでちっとも見つけてくれません。


「せーんーせーいー!!ここですよ!!」


と、結局席を立って教授の元に行きました。


「え!?ああ、ウメちゃんか。同化しすぎてて解らなかったよ。フオッフォッフォフォ」

「ウフフフフいやだ先生。」

「その格好じゃあまるで小学生みたいだねえ。」

「ウフフフフフフフ」

「フォッフォッフォフォフォ」









パーカーはもう着ない。