わたしは睡眠と食べることをそれはそれはこよなく愛しているのですが、そんなわたしのひそかな特技は「ひとが何かものを食べているとき(特にお菓子)やってくる」でして、特に学生相手にその能力はいかんなく発揮します。今日もレポートの催促に教室に行くとそこはもうお菓子のパラダイス。さあ箱を開け食べよう!としていた矢先でした。どら焼きとカステラでした。


当然わたしもご相伴にあずかり、おいしいおいしいうまいうまいと食べていると学生のみんなはあきれたような感心したような顔で、「それにしてもどうしてお菓子を食べようとするとうめちゃんがやってくるんだろう」と話し出しましたがそんなこと言われても困ります。わたしはあくまでもレポートの回収に来たのですからもぐもぐ「あんこついてます」あらいけない。


と、みんなの会話をほったらかして食べていると、どうもわたしが意地汚くお菓子を求めてさまよっているような話の展開になってきてしまい、不本意にも程があるのでとりあえず反論しておきました。「わたしはとても食べ物を大事にして本当に愛しているので、食べ物の方がわたしを呼ぶんだよ」


鼻で笑われました。