入籍して半年もたったであろう昨今に結婚式をすることになりました。すでに夫婦間の空気に新鮮さもなく(初手からなかったという話もありますが)親戚間のあいさつを一気にすませるのが目標であったため、すべてのオプションを盛り込まず、打ち合わせをする度に担当者に「とにかく地味目で」「目立たない感じで」「ひっそりと」「あ、ごはんはおいしく」など結婚式にあるまじき希望を述べまくっていたらあとは本番を待つまでになりました。めでたいですね。もうすでに何度も書いてますが、この日記を4年位前の自分に見せに行き励ましたい気持ちでいっぱいです。まあ結婚生活が幸せかというと、ですね、それは、ええ、もう。


しかし結婚式に対するモチベーションが恐ろしいレベルで低い夫婦なので、2週間前に婚約指輪を買いに行きました。しかも結婚指輪を買いに行くついでです。婚約期間とはなんぞやとうすぼんやり考えたりもしましたがまあいいかという魔法の一言とそもそもこの一連の行事すべてがうすぼんやりしていたので今更感たっぷりすぎてどうでもよくなりましたが、どうかんがえても世間一般の結婚とすべてがずれまくっているので、程よく予定も消化しかかっている今、我が夫婦間のプロポーズ〜結婚の流れをご説明させていただくとともに、わりと適当にやっていても一応頑張ればそれなりになんとかなるというお話をさせていただきたいと思います。


1プロポーズ〜ドッキリドキドキ大作戦〜
付き合い始めていくばくかそこそこの月日(もはや忘れました)が経ったある日にふと京都特有の賃貸における更新料(一定の契約年数を更新する時に金が要る)が気になり、わたしは2月末に更新、夫が3月末に更新という事情に気がつきお金もったいないなーだったら広いところかりて折半で一緒に住もうかなーあ、我が家同棲禁止(同棲するなら入籍しろ一家)だったなー結婚しよう再来年の3月ごろ「いいよ」でめでたく結婚が決まりました。自分で何でも決める癖が大学時代より出来上がっていたが故の結果ですがまあ後悔はしていません。しかし「なんで?」と聞かれてこれこれこうだからですと説明したところ「そういう理由で・・・」と向こうがややがっかりしていたのは気のせいだったと思います。


2お互いの親にご挨拶〜どうしようスーツがもうパンパン〜
そのあとのんべんだらりと年月が経ち、そろそろお互いの親に挨拶する時期ではという頃にではわたくしの実家から・・・と一応わたしはワンピース、夫はスーツを着用したのですが「き、きつい・・・」との発言に振り返るとこの付き合い期間に13キロもお太りになった夫の背中がすさまじいパンパンぶりでこのままだと「お嬢さんと結婚する事になりビリビリビリーおかあさーん!裁縫箱ー!!!という展開も見え隠れしたのですがなんとかセーフ、カチンコチンの夫が挨拶しようとした瞬間驚異的な照れ屋の父が「ああもういいよえへらへへら」とさっさと出鼻をくじいてああ・・・ええと・・・なんというかこれからお世話になりますー・・・という流れで牡蠣フライ食べて帰りました。

続きまして夫の実家へ参ったのですが遠方であるためレンタカーを借りて連休に赴いたところこの冬一番の積雪日にカチあたり、「これはまずいのでは・・・」(チェーンなし)という空気が完全に支配したところで車はあっさりスピンしてバス駐車場の雪だまりにつっこみ完全停止、「父親にチェーンを持ってきてもらうわ・・・」という夫の発言によりわたしの練りに練った計画である

おうち近所のどこかコンビニでとめてもらう→ワンピースに着替えて化粧もする(眼鏡もコンタクトに!)→身奇麗な格好ではじめまして!

があっさり頓挫し、やはり止まりまくっていた車に阻まれお義父さんが到着したのは夜中も10時を越え、吹雪の中ユニクロのダウン(キッズ)よれよれジーパン、スッピン眼鏡でどうも・・・初めまして・・・とあいさつだけさっさとしたもののわあ雪かきーー!!だのわあチェーン付けーーー!だの上手く行かねーーーー!!だのすったもんだしているなか着替えなどもちろん無かったことになりそのままおうちへ、深夜1時の到着後「いいからお風呂へー!!」と即入浴の果てにさっぱりよれよれパジャマ姿で挨拶する展開になりましたさすがにこれはおねえちゃん予想外やわー。

あちらのご家族皆さんにはたいへん良くしていただいたのですが、その後「冬には戻ってこなくて良し」という話になりました。半分遭難でありました。山陰甘く見たらあかんで・・・!!!


3新居と入籍〜記念日ってなにかしら〜
あわただしくも新居を決め、引越しをなんとかこなし入籍に際してこんなに書類がいるのか・・・!!!と軽く絶望しながら既婚者の皆様にリサーチをとり、婚姻届を記入して気付いたのですが、本籍て自分たちで決められるらしく、夫の本籍地にするかなーと思ったのですが特にこだわりも無いということでくじ引きの結果結婚式をする神社にしました。夫が一瞬山陰地方に浮かぶいろいろゴタゴタあったT島というところに・・・と言い出しかけたのですがネタでもそれそのような展開は冗談ではないので光の速さで却下しました。あと入籍日は2人とも休みであったというだけでなんの思い入れも無い3月末の土曜日に自転車こいで出してきました。あまりに何も無い日だったので本気で記念日を忘れそうですが桜がちょっと咲き始めてました。このあたりから入籍日と結婚式の日をちゃんと考えて行うみんなに対して尊敬の念がわいてくるようになりました。(仏滅でなければいいかレベル)


4結婚式の打ち合わせ〜とにかく地味にしてくれたら良いです〜
結婚式をやるつもりはあまり無かったのですが、親族のごあいさつを一軒一軒回る手間隙費用を考えたら結婚式をするのがいちばん手っ取り早いししっかりしているのだよという姉の一言により、結婚式を行うことになりました。やるとなれば神社が良かったのでまず神社を決めてそこと提携しているホテルを・・・と見たらまあ地味でおとなしい実に好みの会場があり、担当者もいい人であったので他を見ることなく(まあもういいか)決定し数回の打ち合わせを前述の「地味で」「そこは無しで」などを唱えて終了、担当のおじさんにも「打ち合わせが他の方に比べてたいへん早いです」(迷いナシ)とのほめ言葉を頂いてご満悦しました。


5指輪探し〜正直いうとわすれていました〜
そんなある日姉より「お前結婚指輪とか婚約指輪とかどうしている指輪にはサイズ合わせがあるのを知っているのか式にはいるぞ」といわれ正直忘れていたのですがそんなことを言ったら地獄しか見えなくなるので愛想笑いを浮かべながら次の週末にダッシュで百貨店に行きました。正直どれももう一緒にしか見えない・・・というフラフラ状態の中で一番シンプルなプラチナでいいです・・・といたって面白みの無いベーシックなものにしました。婚約指輪もどれも同じに見えてきて頭沸騰しかけた頃に良いものが見つかり無事サイズも合わせてめでたく手に入りました。気がつけばギリギリでした。というか婚約期間自体とおい霞の向こうになっていました。


とまあ正直振り返るとこれだけですんでほんとに良かったとしか思えず、正直この先これまでのことがたたってすごい痛い目に合っても文句は言えないのですが、まあ、ええと、とりあえず生活はやっていけているとは思うのであまり贅沢言わずに元気に暮らしていこうと思います・・・。